Program for Historical Demography
 
背景と紹介
主旨と目的
研究チーム
研究成果
お問い合わせ
ビデオ紹介
 
背 景 と 紹 介

  本プログラムでは、主に社会科学的観点から考察された台湾の人口、土地、集落についての研究が進められています。台湾では人口、土地、集落に関する貴重な資料が残っているけれども、前はこうした資料を取り扱う専門的な研究機関が存在していませんでした。そのため、「歴史人口学プログラム」と呼ばれる研究プログラムが設置されました。中央研究院の歴史人口研究員が協力し台湾歴史人口学のデータベースを完成することを目指しながら、研究人材の養成、台湾歴史人口研究センターの構築、台湾と国際歴史人口学者の交流も希望しています。

  人口データベースを設置するには、詳しい統計資料とデータが必要です。幸いに日本統治時代(以下は日治時代と略称します)から残った戸籍資料とその時期に渡って行われた国勢調査が優れた研究基盤を提供してくれました。日治時代の戸口資料は1905年から作成され、完全な資料として伝承されてきました。米国スタンフォード大学のアーサー・ウルフ教授による研究は、「歴史人口学」が一つの学問分野として注目を浴び始めたきっかけとなりました。アーサー・ウルフ教授は日本統治時代の戸籍資料を利用し、漢族社会における結婚と養子制度についての研究を行いました。その後、1989年から1995年までアーサー・ウルフ教授と莊英章教授はヘンリー・ルース財団と中央研究院から研究助成金をもらい、台湾と中国福建省の文化比較に関する共同研究に着手しました。1996年から本研究院の民族研究所は、特殊な収蔵資料として日治時代に集められた戸籍資料を全て「戸籍資料室」に保存しています。

  本プログラムの発足後、莊英章教授もアーサー・ウルフ教授も国科会と蔣経国基金から研究費補助金をもらい、戸籍資料のデータベースを構築し始めました。その間、二人の教授達は数多くの論文を発表し、国際的歴史人口学者から注目を集めてきました。例えば、日治時代の戸籍資料を深く認識するために、オランダ人の歴史人口学者は台湾を訪れました。それと共に、オランダの歴史人口データベースを理解するために、莊英章教授はオランダのニジメゲン大学に招かれてもらいました。2001年8月、莊教授、ウルフ教授、そしてニジメゲン大学歴史学科の教授であるセオ・エンジェレン氏は、オランダのボックスミールで「台湾とオランダにおける結婚行動」というワークショップを開催しました。このワークショップに出席したのは、4人のアメリカ人学者、4人のオランダ人学者と6人の台湾人学者でありました。総計12篇の論文が発表され、豊かな実りを収めたといっても過言ではありません。さらに、会議中で歴史学、社会学、人類学を含める多分野の議論が熱くなっていたので、学者達にとってもそれぞれの勉強になったであろう。会議後、学術書・専門書の出版だけではなく、これからも研究チームを設け、歴史人口学の研究を続ける必要があると学者達は言っていました。

  こうした十年に及ぶ努力があり、本研究院民族研究所の戸籍資料室に数多くの資料が保存され、大きな研究成果が収められました。しかしながら、日治時代の戸籍資料から歴史人口学研究へ発展させるには、またいろいろな努力をしなければなりません。その中でも特に重要とされるのは、「歴史人口主題センター」と呼ばれる新たな研究所を近い将来発足することである。2003年に、本研究院の応援に基づき、10人以上の台湾国内の学者、欧米からの学者は正式に「歴史人口プログラム」を展開しました。

  また、本プログラムは定期的にワークショップ、学術会議、研究交流等を開催したり、欧米の研究者との国際交流に力を注いだりしています。2004年3月に台湾と欧米の学者が二つの学術パネルを成立させ、ドイツのベルリンで開催されたヨーロッパ社会科学歴史研究討論会に参加し、8篇の論文を発表しました。また、2007年5月にオランダへ「ユーラシア大陸の反対側での死:1850年から1945年まで台湾とオランダにおける死亡率の傾向」という会議にも参加し、11篇の論文を発表しました。その会議において参加者は本プログラムの研究チームによる研究成果に対し大きく肯定的に評価してくれました。それは歴史人口学の発展にとっては大きな励みとなっています。そして、今までオランダのアクサント出版社から4冊の学術書が出版されています。

中央研究院人文社会科学センター歴史人口プログラム 中国語ページ. 
Copyright© Program for Historical Demography / Research Center for Humanities and Social Sciences, Academia Sinica